黒あめ

サクサク感が癖になる!?揚げずに作れる!『新感覚かりんとう』

長年多くの人に愛され続けてきたおやつ、かりんとう。最近はデパ地下に専門店も出店するくらいの人気ですね。

実はかりんとうは手作り出来ることをご存知ですか?手に入りやすい材料で作れて日持ちもするので、時間のある時に沢山作り置き出来るおやつでもあります。

そこで今回は、生地をこねることも、油で揚げることもせずにサクサクの食感が楽しめるかりんとうのレシピをご紹介します。もちろんオーブンも不使用です。それでいて癖になるほど美味しいかりんとうが出来上がります。

かりんとう作りに欠かせない材料といえば黒糖。ですがそもそも、料理に黒糖を日常的に使う方は少ないかもしれません。
普段使わない調味料を買って余らせてしまっては勿体ない。しかも、黒糖といっても選ぶものによって味わいが違います。

そこで今回黒糖の代わりに材料として使うのは、誰が作っても、いつ作っても味が決まる材料。それは「黒あめ」です。

春日井製菓の「黒あめ」は、厳選された沖縄産の黒糖を使用しています。その香ばしく風味豊かな黒糖の味を素直に味わえるよう、直火炊き製法にこだわって作られています。その為、1粒食べると、単調でない奥深い甘さと旨みをきっと感じられるはずです。

また、私がかりんとうの材料として黒あめをお勧めする理由の1つに、仕上がりの美しさがあります。濁りの無い、透明感のある艶やかなかりんとうに仕上がるのです。

サクッとした軽やかな食感に、黒あめならではの奥深い甘味と旨みが重なり、まさに癖になる味わい!嬉しいのは、この美味しさがあまりに簡単に作れてしまうことです。これまでのかりんとうの概念を覆すかもしれない、新感覚のかりんとうをぜひお試し下さい。

材料(約10~15枚分)

黒あめ 8粒
大さじ2
クラッカー(好みのもの) 約10~15枚

作り方

<下準備>
・天板などの熱に強い板の上にオーブン用シートを広げて置く
・小さめのフライパンに黒あめと水を合わせて30分以上置いておく。
(必須ではないですが、最初に黒あめをある程度溶かすことで作業時間が短縮出来ます)

1.「黒あめ蜜」を作る。
黒あめと水の入ったフライパンを弱火で温め、黒あめを完全に溶かす。
(ゴムベラで水分を掛けたり、上からそっと黒あめを押さえたりしながら完全に溶かしきる。)
※「黒あめ蜜」は高温ですので注意して調理してくださいね。

2.黒あめが完全に溶けたら少し火を強め(弱めの中火)、ゴムベラで絶えず混ぜながら約2分煮詰める。全体に泡が立つ状態を保ちながら。

3.極弱火にし、さらに約2分絶えず混ぜながら煮詰める。ゴムベラでフライパンの底に線を引くと残るくらい。

4.極弱火のまま、3.にクラッカーを入れ、両面に「黒あめ蜜」を絡ませる。火を止め、オーブン用シートに重ならないようにクラッカーを並べ、表面を乾かす。(クラッカーに蜜を絡ませる時は、極弱火で蜜を柔らかくしながら作業する。)

かりんとうが乾くのに掛かる時間は約2分です。もしいつまでも乾かないなら、煮詰め時間が足りません。その場合も焦る必要はありません。

【表面が乾かない場合の対処法】
①フライパンに、蜜のついたクラッカーをそのまま戻し入れる。
②極弱火で加熱する。クラッカー表面の蜜が溶けるのでそのまましっかり煮詰め、再度クラッカーに絡めてオーブンシートの上に置く。

実はこのレシピを考案する前、一般的ないわゆる細長い「かりんとう」をイメージして試作をしました。もちろん手作りならではの本当に美味しいものに仕上がりましたし、確かに「かりんとう」。

ですが、こねたり、伸ばしたり、何より大量の油を使って揚げるという作業は案外、レシピに書かれることのない余分な作業が増えます。
手が汚れる、洗い物が増える、薄く延ばすのが大変…。そして最後に待ち受けるのは、きっと多くの方が面倒だと感じる“揚げる”という作業。経験された方はお分かりになると思います。揚げるという作業ではなく、油を片づけるという作業がとても大変なのです。

それでも、黒あめで作るかりんとうの美味しさに大喜びする家族の姿がそこにありました。
「黒あめのかりんとう、きっとみんな好きになるね!」と目を輝かせて言う息子。
コンロ周囲に飛び散った油を拭きながら、“もっと手軽で、もっと簡単に作れるかりんとうレシピを考えたい”と強く決心しました。

そして誕生した「かりんとうクラッカー」は、こんなに簡単だと思えない程のクオリティです。
薄くコーティングされた「黒あめ蜜」で、パリっと深い黒糖の風味が口いっぱいに広がります。
コクのある甘味と旨みは、サクサク食感のクラッカーによって噛むほどに味わい深さを増し、思わず何枚も手に取ってしまうほど美味しいのです。

もちろん、時間のある時には小麦粉をこねてかりんとうを揚げても良いですし、さつまいもの季節ならさつまいもを細く切って揚げ、芋かりんとうにしても。もちろんどちらも、同様に黒あめで蜜が作れます。

それでも、かりんとうクラッカーをまず作ってみてください。簡単だという以前に、この新食感の美味しいかりんとうをぜひ召し上がって頂きたいのです。これを考案した後、我が家は全員一致で「かりんとうクラッカーの方が美味しい!」と叫びました。

かりんとうクラッカーは、春日井製菓の「塩あめ」でもアレンジ出来ます。材料の黒あめを塩あめに置き換えるだけです。流行りの塩かりんとうが簡単に出来ます。8歳の息子は塩あめ推しです。

クラッカーのサイズや形を変えると見た目にも楽しいですし、何より黒あめや塩あめだからこその艶やかな美しい仕上がりは、プレゼントにもきっと喜ばれるはずです。

揚げないこねない。簡単でしかもサクサク美味しい。今回はそんな新感覚のかりんとうをご紹介しました。
ぜひ気軽に、今日のおやつに作ってみてくださいね。

食べきれなかったものの保存はジッパー付き袋等で冷蔵庫へ。約2週間日持ちします。

【調理時間】15分(黒あめを水に浸す時間を除く)

この記事で使われた商品

黒あめ

直火炊き、また食べたくなる 香ばしさ。沖縄黒糖を使用した、香ばしい黒糖の味が広がります。直火炊き製法で、また食べたくなる味わいの黒あめです。

商品情報はこちら

 

大西麻子

自然豊かな福井育ち。料理旅館で育った祖母の影響で幼児の頃から料理を始め、中学生になってからは家族の夕食を毎日作る大の料理好き。料理と暮らしを紹介したブログはランキング上位になり、わずか2年で出版に至る。小学生の息子と夫の3人暮らし。家族との暮らしを第一に、書籍や企業へのレシピ開発、写真提供をしている。現在、大好きな花や旅をテーマにした料理教室、ワークショップを計画中。

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