グランプリ受賞のシェフの味をフライパンひとつで再現!『鶏と夏野菜のフリカッセ風 こんぺいとうとミルクの国を使ったクリームソース』

「第1回 おかしなメニューコンテスト」が福岡で開催されました。人気店のシェフ達が、おかしをどんな風に料理に活用するのか、私も興味深々でした。

そんな中、受賞したレシピを家庭用にアレンジ出来ませんか?とご依頼を頂き、それならとチャレンジさせて頂いたのは、グランプリを受賞された、薬院大通のビストロ「ロベール・エ・ルイーズ」の原田シェフ考案の料理「大山鶏のフリカッセ こんぺいとうとミルクの国のクリームソース」。

この料理の素晴らしさは、「ミルクの国」の楽しい使い方ではないでしょうか。よくレストランでは、料理の仕上げに薄い飴細工を飾ることがありますが、そんな高度なテクニックを「ミルクの国」を使って考案されたことは本当に素晴らしいなと感激致しました。

ご家庭ではバーナーを使わずに、ミルクの国を軽く炙って板状にする方法を考えました。また、フリカッセは生クリームを使った軽い煮込みなのですが、余らせがちなバターや生クリームを省き、季節の夏野菜を多めに使いました。

こうしたアレンジが出来るのも家庭料理ならではです。野菜の素揚げも省き、フライパン1つで完成させます。
おかしの可能性を感じる楽しいレシピ。想像以上の美味しさです。ぜひお試しください!

材料(2人分)

鶏もも肉(大) 1枚(300g)
付け合わせ野菜(赤パプリカ、玉ねぎ、ズッキーニ) 各1/2コ分
【A】牛乳 150ml
【A】小麦粉 大さじ1/2
【A】顆粒チキンブイヨン 小さじ1
こんぺいとう 4~8粒
ミルクの国 1~2粒
塩、コショウ、オリーブオイル 各適量

優しい甘みが好みの方は、2人分でミルクの国1コ、こんぺいとう4コを使ってみてくださいね。

下準備

・鶏もも肉の脂肪を取り、半分に切る。両面に塩こしょうをし、皮面に薄く小麦粉(分量外)をまぶす。

・玉ねぎの皮をむき、縦に薄く千切りに。ズッキーニは5㎜幅の輪切りにし、パプリカは縦に8等分に切る。

・【A】をよく混ぜ合わせておく。

作り方

1.オーブン用シートにミルクの国を離して置き、600wのレンジで20秒間加熱する。
すぐにシートごとフッ素樹脂加工のフライパンに乗せて弱火に。おたまで中央を軽く押して潰す。

2.飴の上から別のオーブン用シートを被せ、上からおたまで飴を薄く伸ばす。色が薄い茶色になったら火を止める。シートごとフライパンから外してそのまま冷ましておく。

冷めると、パリパリの薄いお煎餅のよう!少し付いた焦げ目が香ばしく、このままでも相当美味しいおやつに!!

3.空いたフライパンにオリーブオイル少々を敷き、パプリカとズッキーニを並べて塩少々を振り、弱めの中火で片面30秒ずつ焼いて焼き色を付け、皿に乗せる。

4.3の空いたフライパンに必要に応じてオリーブオイル少々を引き、鶏もも肉の皮面を下にして弱火で5分間焼く。途中、出た脂をキッチンペーパーで拭き取る。

5.鶏もも肉をフライパンの端に寄せ、隣で玉ねぎと塩少々を5分間炒める。

6.鶏もも肉の上下を返す。よく混ぜ合わせた【A】を加え、蓋をして極弱火で6分間蒸し焼きにする。蓋を取り、こんぺいとうを加えてさらに30秒間加熱して火を止める。

7.野菜の上に鶏もも肉を乗せ、周囲にこんぺいとうを散らす。
フライパンのソースは全体に大きく混ぜ合わせ、鶏もも肉の上から掛ける。
上に、2.を手で割り乗せる。

美味しく作るポイント

・ミルクの国は、いびつな形になっても大丈夫!最後に手で割って盛りつけます。
・こんぺいとうの見た目の可愛らしさを楽しむなら30秒間加熱しますが、上品な甘みの”隠し味”としてソースに溶かし込んでも。その場合はAと同じタイミングでフライパンに入れればOK。
・あれば、ソースに軽くレモンを絞ると味が引き締まります。

原田シェフは、目に見える形でお菓子を残して、楽しさも味わわせてくださいました。
料理は、こんなに自由で楽しいものなのだと、ワクワクした気持ちも一緒にお召し上がりくださいね。

食卓でご飯として食べるときには、クリームソースをパンやクラッカーに浸して食べても美味しいです。

我が家では、ソースに散りばめられたこんぺいとうに、息子は「お星さまかわいい~!これも食べて良いの?」とワクワク!

夫には、ソースにこんぺいとうを溶かし込んだものを。
ソースに上品でほのかな甘みが加わり、一口食べて「うまいっ!!」

さらに、薄くしたミルクの国をフォークでパキッと割って一緒に食べると、もう”レストランの”だと言っておりました。

息子は、ミルクの国の、薄くパリッとした食感をそれはそれは気に入り、その後一緒に何枚も作りましたが

私も、これからミルクの国を買う度に、薄くパリッと焼くのがクセになりそうです。

【調理時間】30分間

この記事で使われた商品

ミルクの国

自然なコクの濃厚な味わい。ミルクのおいしさそのままに、濃厚さやコクが感じられるキャンディです。自然なミルクのおいしさが伝わるようなデザインもお楽しみください。北海道産練乳・生クリームを使用しております。

商品情報はこちら

 

この記事で使われた商品

こんぺいとう

昔ながらの懐かしい素朴な砂糖菓子。室町時代にポルトガルから伝わったカラフルな砂糖菓子。熱をかけながら何日も大釜で生地を転がし蜜をかけることで、こんぺいとうの特徴である「つの」を出しています。

商品情報はこちら

大西麻子

自然豊かな福井育ち。料理旅館で育った祖母の影響で幼児の頃から料理を始め、中学生になってからは家族の夕食を毎日作る大の料理好き。料理と暮らしを紹介したブログはランキング上位になり、わずか2年で出版に至る。小学生の息子と夫の3人暮らし。家族との暮らしを第一に、書籍や企業へのレシピ開発、写真提供をしている。現在、大好きな花や旅をテーマにした料理教室、ワークショップを計画中。

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