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2021.12.21

【5歳児】包み紙で指輪を作る 発想と行動力【西川教授解説】

いろいろTips

自分だけの指輪作成!実はいろいろ考えて作ってるのです

指輪が完成しました!世界に1つだけの、自分だけの指輪ができて、全身から喜びがあふれていますね。
この指輪づくり、大人が考えるほど簡単ではないのです。きっとこの子もかなりの時間を費やして、指輪づくりに励んでいたことと思います。それに、完成って言いましたが、子どもにとっては一応の完成であって、これからまだまだ遊びは続くのです。

まず、セロファンをみて、指輪がつくれるぞというひらめき、直感が素晴らしいですね。大人ではとても考えられないことです。
そして、指輪をつくるとなると、まず、セロファンを棒状にしなければなりません。この過程も、口で言うほど簡単なことではありません。セロファンを棒状にする時、太すぎると、指輪の美しいデザインからはほど遠くなってしまします。指にちくわが通ってあるなんて、あんまりかっこいいものではありません。指先を器用に動かし、かたくて細い棒状を目指します。なんとかそれができあがると、今度は丸くしてセロテープでつながなければなりません。このとき、つなぐだけを考えていては、自分の指の太さに合った指輪になりません。サイズを意識しながらはりあわす場所を決めなければなりません。貼り合わせ方も工夫が必要です。指に通した途端、外れてしまっては悲しいです。どのようにセロテープではりあわすといいのか、これまでの経験を総動員して作業しているのです。

完成しても、まだまだ考えて遊びます!

完成したら、それで終わりではありません。今度はできあがった指輪をどの指にはめるか考えます。指の太さと指輪のサイズから、ベストな組み合わせを考えます。また、色に注目し、どのように配列すると指輪が引き立つのか考えているのかもしれません。さらに、セロファンにほのかに残るラムネの香りを楽しみます。「これは何の味かな?」「この色とは違う香りがするぞ」と、漂う香りからいろいろなことを考えて、想像の翼を広げているのかもしれません。

子どもは五感を働かせて遊び込みます。完成したから終わりではなく、子どもの遊びはその過程も、作ってからも、どんどん世界が広がっていくのです。

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