おかしなくらいおかし好きおかしなレシピブレないおいしさ!なつかしさ!『落花あめの生キャラメル』の簡単レシピ
ブレないおいしさ!なつかしさ!『落花あめの生キャラメル』の簡単レシピ
材料を煮詰めるだけで作れる生キャラメル。あの美味しさを自宅で手軽に作ってみたいと思いませんか?
インターネットで「生キャラメル」を検索すると、沢山のレシピが並びます。そんな中、こんな悩みをお持ちの方はいませんか?
「何度か作ったけれど味が決まらない。」
「どのレシピで作れば美味しく出来るのか分からない。」
「他に無い、唯一無二の生キャラメルを作りたい!」
もし、1つでも当てはまる方は必見です!
味にブレの無い材料3つを使って、今まで味わったことの無い、でもどこか懐かしくて何度も食べたくなる、本当に美味しい生キャラメルのレシピをご紹介します。
誰が作っても、いつ作っても味が決まる材料。それは「飴」です。飴は、製菓会社で研究を重ねて作られた“多くの人が美味しいと感じる味”です。それが、味にブレの無い生キャラメル作りの要です。ですが、どんな飴でも良いわけではありません。使えるのは、他の材料と調和して美味しくなる飴です。
以前ご紹介した、「黒あめ生キャラメル」は「絶対に味が決まる!」「柔らかめに作っても固めに作っても美味しい!」との声を沢山頂きました。
材料3つで完成!疲れを癒す至福の口どけ『黒あめ生キャラメル』
そして今回使うのは「落花あめ」。私にとっては“祖母がくれた大好きな飴”という記憶があります。それもそのはず。落花あめは30年以上も愛され続ける商品なのです。
どこか懐かしく親しみやすいその味の理由は、袋の裏を見ると分かります。原材料は「砂糖、水あめ、落花生、しょうゆ、塩」。シンプルなので雑味が無く食べやすく、何個でも口に運びたくなる美味しさなのです。
落花あめは、どの角度から見ても落花生がふんだんに使われていることが分かります。直火炊き製法によって落花生の深みある香ばしさを直に感じられ、噛んで食べると、まさに落花生そのものを食べているようです。そんなピーナッツの風味たっぷりの生キャラメル…。想像しただけで食べてみたくなりませんか?
材料にしょうゆが入っているのも、生キャラメルを作るのに良いと感じた大きな理由です。しょうゆは生クリームとの相性が良く、ミルキーな風味にコクをプラスしてくれます。そして、しょうゆと生クリームの味をさらに調和するのに今回加えた材料は、バターではなくみりんです。主張しすぎないみりんの優しい甘みは、落花あめの甘さの惹き立て役ともなります。
落花生、しょうゆ、みりん。日本人の老若男女に親しみやすく、“どこかで食べたような”気持ちにさせてくれるそれらの香り。だから「もう1こ!」と手が伸びる、本当に美味しい生キャラメルが出来上がります。
しかも嬉しいのは、材料は3つだけ。落花生を細かく砕く手間も必要ありませんし、しょうゆや水あめを加える必要もありません。落花あめに全て入っているのです!
3つの材料を煮詰めるだけで、誰でも簡単に美味しい生キャラメルが作れます。
生キャラメルを作る際に大切な、煮詰め時間のタイミングも写真で詳しくご紹介します。また、作りやすい分量にしていますので、まずは半分の量で試してみることも出来ます。最後には、固くなりすぎた時や柔らかすぎた時の簡単な対処法もご紹介しておりますので、安心してチャレンジしてくださいね。
これまで食べたことの無い、でも、どこか懐かしくて何こも食べたくなる「落花あめの生キャラメル」。ぜひお試し下さい。
材料(約24個分(18㎝×13㎝のトレー1台分))
落花あめ | 6粒 |
生クリーム | 200ml |
本みりん | 大さじ2 |
作り方
◇下準備
耐熱のトレーにクッキングシートを敷いておく。
1.小鍋か小さなフライパンに全ての材料を入れ、弱火にかけてゴムベラで混ぜながら落花あめを溶かしきる。
2.落花あめが完全に溶けたら少し火を強め、ふつふつと煮立つ状態を保つ。絶えずヘラで混ぜ続ける。
5分程経過した頃。少し泡が大きくなってくる。
8分程経過した頃。色が濃くなる。底にヘラで線を引くと、線はすぐに消える状態に。
約11分間経過した頃。底にヘラで線を引くと、線はゆっくりと消える。
3.濃いキャラメル色になってきたら、もうすぐ煮詰め終わり。全体に艶が出て、底に引いた線が随分とゆっくり戻るようになれば、熱いうちにトレーに流し入れる。
加熱の目安:氷水に少量落としてみて、粘土状に固まればOK。
4.粗熱が取れたら冷凍庫で約2時間固め、食べやすい大きさに切る。ラップを掛けて冷蔵庫で保存する。
オーブンシートで包めばプレゼント用にも。
私はもともと、落花あめのファンです。特に珈琲に合わせるのがお気に入り。他の飴と違うのは、ずっと舐めている飴、というよりはガリガリと噛んで食べたい飴だということです。なぜなら、落花生があまりに沢山入っているから。その香ばしい風味に、脳が「落花生を口に入れた!」と勘違いするのではないかと思うくらいです。気付いたら噛んでしまうのです。
だから、今回は噛むことが前提のスイーツを作れないかと「落花あめの生キャラメル」を考案しました。
もちろん、生キャラメルだから口の中でとろけるのです。ですがふんだんに散りばめられた落花生は噛んだ瞬間に香りが広がります。これはとろけるだけでは終わらない、噛んでもおいしい生キャラメルなのです。
「どうしてこんなに美味しいのー!」と言う家族の目の輝きに、
“独り占め禁止”の張り紙を慌てて冷蔵庫に張り付けたのは言うまでもありません。なぜなら、私もゆっくり楽しみたいのです。
落花あめのファンはもちろんのこと、まだ食べたことの無い方も、簡単で美味しい「落花あめの生キャラメル」をぜひ味わってみてくださいね。
おいしく作るポイント
・鍋やフライパンが大きすぎると早く煮詰まってしまいますので小さめを選んで下さい。 (使用したフライパンは、直径21㎝です。)
・切りやすいよう、最初は冷凍庫でしっかり固めます。保存は冷蔵庫で○。
・完成後柔らかすぎると感じた場合、もう一度鍋で数分煮詰めるだけで丁度良い固さに調整できます。
・煮詰めすぎて固くなった場合は、少量の牛乳を加えながら再度弱火にかけて全体が滑らかになるまで煮溶かします。程良いとろみがついたら冷やし固めてください。
・みりん風調味料ではなく、必ず本みりんを使って下さい。
【調理時間】30分(冷やし固める時間を省く)
この記事で使われた商品
- 30年以上愛され続ける味、カリッと広がる落花生の香り
落花生をたっぷり練り込んだ噛んでもおいしい地飴。直火炊き製法独特の深みと香ばしさ。
大西 麻子
自然豊かな福井育ち。料理旅館で育った祖母の影響で幼児の頃から料理を始め、中学生になってからは家族の夕食を毎日作る大の料理好き。料理と暮らしを紹介したブログはランキング上位になり、わずか2年で出版に至る。小学生の息子と夫の3人暮らし。家族との暮らしを第一に、書籍や企業へのレシピ開発、写真提供をしている。現在、大好きな花や旅をテーマにした料理教室、ワークショップを計画中。