キシリクリスタル ファン味開発部

キシリクリスタル“ファン味開発部”キックオフミーティングに潜入。 最高ファン責任者3名の初顔合わせは、笑顔あふれる楽しい会に。

春日井製菓って、こんなに面白かったっけ?!

はじめまして、ライターの田本です。
大好きな地元・春日井市で情報紙の記事を書いたり、春日井市の会議に参加したりしています。

春日井製菓は、お菓子の会社ということに加えて、社名に“春日井”と入っていて、春日井市にも工場があることから、親近感を持っていましたが、“この会社、面白い!”と気付いたのは、1年ほど前。ほっこりエピソードを募集して絵本作家さんと絵本を作ったり、夢を叶えるプロジェクトをしたり、トークイベント「スナックかすがい」を開いたり、夏井いつき先生を審査員に迎え俳句コンテストを開いたり、ファンを巻き込むバラエティ豊かな企画が、同時進行的に行われていて、びっくりしました。

春日井製菓は、創業90年の歴史ある会社です。おばあちゃん世代が大好きな“黒あめ”や、ビールにぴったりの“グリーン豆”、若者たちに人気のグミ、子どもたちが喜ぶラムネなどを、愛情込めてコツコツ作っています。新しいお菓子の開発にも余念がなく、昔ながらの味も大切にしながら、新しい商品を生み出しています。

ファンを代表して、商品開発の責任に。 報酬は、なんと33万円!!

さて、次はどんな面白い企画がくるのだろう、と期待していたら、「キシリクリスタル“ファン味開発部”最高ファン責任者募集!」の知らせをインスタグラムで発見。ファンアジカイハツブと読むそうです。この“ファン味プロジェクト”は、創業以来、初めての試みで、社長直轄の部署。かなりの気合いを感じます。ファン味開発部は、最高ファン責任者3名と開発サポーター30名で構成され、ファンによるファンのための新しい商品の開発を目標に、企画から販売までを担当。最高ファン責任者は、このプロジェクトに仕事として携わることができ、報酬額はなんと33万円です。これは、面白い! 私も応募してみることにしました。募集期間は8月22日から9月22日まで、間に合いそうです。

応募方法もユニークで、キシリクリスタルへの思いやファン味開発部にかける意気込みを、1分以内の動画で送ります。動画で自己アピールをしたことがない私には、ハードルが高くてかなり大変。募集職種は、味を決める「最高ファン味責任者」、販促を考える「最高ファン販促責任者」、パッケージデザインを統括する「最高ファンパッケージ責任者」の3つ。その中から応募したい職種を1つを選び、熱意を伝えます。言い間違えたり、時間をオーバーしたりと、かなり苦戦しましたが、なんとか応募できました。結果を待つこと数日。メールが届き、選外とのこと。ああ、残念。

潜入レポート、お願いします。

しかし、何事も挑戦してみるものです。ほどなくして、潜入レポートをお願いしたい、という嬉しいメールが届きました。「情報誌のライターで記事を書くことに慣れていることや、このプロジェクトにご興味を持っていただいたので、ぜひお願いしたい」とのこと。ありがたいです。

実は、以前、地元春日井市で配布している情報紙のライターとして、春日井製菓に取材を依頼したことがありました。取材の予定は、春日井市内で行う春日井製菓作のラムネ絵本の読み聞かせイベント。春日井市のみなさんに、春日井製菓の取り組みを、ぜひご紹介したいと思い、市内で開催されるイベントを待っていたのです。コロナの感染拡大防止のため、イベント自体が延期になってしまい、取材は実現しませんでしたが、その時お見せした私の記事やエッセイなどを覚えていてくれたようで、嬉しかったです。

キックオフミーティングは10月29日です。最高ファン責任者の選外通知を受け取った後も、予定をあけたままにしておいて良かった、と思いました。これも、ご縁ですね。

最高ファン責任者が、すごすぎる

最高ファン責任者がホームページなどで発表されました。3名それぞれの素敵な写真とともに、プロフィールも紹介されていて、その活躍の素晴らしさには驚くばかりです。最高ファン味責任者には“アカガミのプロバリスタ”丹下勇太朗さん、最高ファンパッケージ責任者には“プロボクサーとスイーツオーナーの二刀流”藤原茜さん、最高ファン販促責任者には“年間1000以上のスイーツを食すアナウンサー”木村彩乃さんが就任。すごいメンバーです。こんなすごい人たちが応募していたんだ、という驚きと、面白いことが起こりそうというわくわく感でいっぱいになりました。

キックオフミーティングは、開発棟で

いよいよ、ミーティングの当日。場所は、名古屋市にある春日井製菓本社近くの開発棟です。「わかりにくいので、浅間町駅に着いたらお電話ください、開発棟の前でお待ちしています」という丁寧な対応に、感激しながらの初訪問です。社員さんは、私の姿が見えると駆けよって来てくれました。道すがら、社員用カフェテリアや本社社屋などを説明してもらったり、楽しく話したりしているうちに開発棟に到着。中に入ると、社員さんたちが笑顔で出迎えてくれました。入ってすぐが社員さんたちの仕事場。「きれいですね!広いですね!」と言いながら見渡していると、「席は毎朝、クジで決めるんですよ」と教えてくれました。素敵です。キックオフミーティングは2階ということで、階段を上がってミーティングルームへ。想像していたよりも広めの部屋に、白いテーブルと20脚ちかくの椅子が置かれていて、驚きました。ホワイトボードには、スケジュールや参加メンバーの名前などが丁寧に書かれ、最高ファン責任者の席には、名刺や資料が並び、準備万端です。

その場にいた社員さんたちと話していると、参加メンバーが次々に到着。それぞれに名刺交換をして、開始時間まで自由に歓談です。あたたかい雰囲気に、初対面にも関わらず会話が弾みました。社長も嬉しそうに話の輪に加わります。社長の親しみやすい人柄に、最高ファン責任者の3名も楽しそうに語らっていました。丹下さんは、笑顔が素敵で、鮮やかな赤い髪がよく似合っています。青とかピンクとかいろいろな髪色にしてきたなかで、赤にした時にだけ「赤い髪の人」と髪色で呼ばれ、それからは、ずっと赤い髪にしているそうです。木村さんは、キシリクリスタルカラーのワンピースで登場。なんとマスクまでキシリカラーです。藤原さんは、自社のものですが……と、みんなのためにスイーツを持ってきてくれました。

いよいよスタート! 自己紹介は、和気あいあい

全員がそろったので、いよいよ“ファン味開発部キックオフミーティング”のスタートです。プロジェクトの狙いとミッションを共有します。ミッションは、「ファンによる ファンのための ファン味を作る!」。キシリクリスタルは、今年で販売21年目。自由な発想の、斬新なアイデアが期待されます。

本日の目的は、互いを知る、疑問点を解消する、スイッチを入れる、の3つ。社員のみんなにとっても初めての試みで、分からないことばかりでドキドキしている、進行役はそんな話を織り交ぜながら、みんなの緊張をほぐします。

メンバー紹介では、春日井製菓社長の挨拶に続き、社員と協力パートナーから一言ずつ、そして、最高ファン責任者3名の自己紹介となりました。春日井製菓では、社員は役職名ではなく名前で呼び合っているそうです。基本的には名字を呼びますが、同じ人がいる場合は名前になります。ですので、社長は大介さんです。

大介さんは「会社の組織というと、三角形に例えられトップダウンが多いと言われますが、私はそういうのは好きではありません。どちらかというと、私が応援者であり、支えるという役割をずっとやりたいと思っています。とにかく、私の想像を超えるようなことがたくさん起これば良いなと思います。とくに、そういうことが起こった時に、仲間のみんなで応援したい、という感じになるので、みなさんのお力を貸していただきたい」と話します。どこからか、すごいな、というつぶやきが聞こえてきました。

社員は、マーケティング部から3名、広報部から2名、商品開発部から3名が参加。商品開発部部長は「とにかくファンの人たちに喜んでもらいたい。みんなで楽しんで、ファンに喜んでもらえるものを作りたい」と話し、商品開発部キャンディーチームのリーダーからは「みなさんが楽しんでやってもらえたら嬉しいので、全力でサポートします」という心強いメッセージがありました。広報部リーダーからは「キシリクリスタルは、“驚きの三層構造”だったのに、だんだん驚かないものしか生み出せなくなり、みんなの中に悔しい思いがありました。私もこのプロジェクトをやろうと言った一人です。なので、みなさんが楽しんでやっていただくことが、私たちの刺激になります。こういう本気の企画に、外部の方が参加するというのは、今までになかったこと。記念すべき一日に、ようこそいらっしゃいました」と、熱い思いが伝えられました。

ホームページやグッズ製作などを担当する協力パートナーからは、1年前から準備を進めてきたと話がありました。私は、そんなに前からとびっくりました。ホームページをデザインしたり、グッズを製作したりしている方たちにも出会えて嬉しかったです。私にも自己紹介の順番が回ってきました。緊張して話していると、最高ファン責任者の木村彩乃さんが優しい眼差しでうなずいてくれたので、心強く感じたとともに、素敵な方だなと思いました。

最高ファン味責任者の丹下勇太朗さんは、コーラが好きで、自分のコーラを作りたいと思い、髪色と同じ真っ赤なクラフトコーラを開発し、製造販売しています。職業はフリーのバリスタで、都内の人気カフェのプロデュースやメニュー開発などもしています。コーラはもとより、アメやグミなど甘い物が大好き。クラフトコーラの商品名「アカガミコーラ」にちなみ、プロジェクト内ではアカガミ君と呼ぶことになりました。

最高ファンパッケージ責任者の藤原茜さんは、パーソナルトレーナーを経て、お菓子屋さんとプロボクサーに。トレーナーとして働いていたときに、ファスティング(断食)と栄養学をフィットネスに取り入れ大人気となり、その後、材料にもこだわったヘルシーなスイーツを作りたいと「RUBIA」を設立。ちょうどそのころ、格闘技に出会い、ボクシングに目覚めました。ファン味開発プロジェクトの期間中にも試合があるそうです。あかねさんは元気いっぱいで、アイデアにあふれています。

最高ファン販促責任者の木村彩乃さんは、スイーツが大好きなアナウンサー。最高ファン責任者に選ばれたと連絡を受けた時には、真剣なニュースを読んでいたにも関わらず、やったー!と大喜びしたそうです。スイーツコンシェルジュやショコラアドバイザーなど、さまざまな食の資格を持つ本格派。お菓子を食べても大丈夫なように、ダイエットプロフェッショナルアドバイザーの資格を持っているところも、素敵だなと思いました。優しくて、あたたかな笑顔に癒やされます。

自己紹介の間にも、笑顔があふれ、笑い声や拍手もおこり、楽しかったです。

キシリクリスタルって、どんな飴? 

お互いを知ったところで、キシリクリスタルへの理解を深めます。特徴は3層構造。キシリトール層をキャンディ層が挟みます。層の厚さや、触感について説明を聞いていると、早速あかねさんから質問が。自身でお菓子をプロデュースしているだけあって、着眼点がすごいです。毎年のように変わるパッケージの変化も興味深く、あかねさんは売り上げとの関連性を質問していました。社員も知らないような興味深い話もたくさんあり、盛り上がりました。

このプロジェクトは“3”にこだわっています。最高ファン責任者は3名、新商品の完成発表会も3月3日を予定しています。ちなみに、最高ファン責任者の呼び名の頭文字が、アカガミ君、あかねさん、あやのさんと、トリプルAなのは、たまたま。こういう偶然って、成功の予感がして、わくわくします。

休憩時間も、あなどれません

記念写真を撮影して、20分の休憩です。あかねさんのお店のガトーショコラをいただきました。とっても濃厚で、やさしい甘さ。アカガミ君が「これにもヘルシーな材料が使われているのですか」と質問すると、あかねさんは「豆腐がベースになっている」と教えてくれました。私が「豆腐ですか?! ぜんぜん豆腐の味がしないですね」と驚くと、あかねさんは「最高の褒め言葉です」とにっこり。理想のおいしさを実現するため、豆腐の風味を消すことに、かなりこだわったそうです。

以前私に選外のメールを送ってくれた社員さんともお話しました。「動画、恥ずかしかったです。消し去りたいです」と言うと、社員さんは、「何十回も見ましたよ」とにっこり。私が「動画での自己アピールは初めてだったので、たいへんでした。でも、そのおかげで、新しいことに挑戦できて、楽しかったです」と言うと、「楽しんでいただけたなら、何よりです」と社員さんは喜んでいました。最高ファン責任者には熱意ある人に応募してもらいたかったから、今回はあえてハードルをあげて動画での応募にしたとのこと。社長や社員たちも本気で選考にあたったそうです。

アイデア出しは、想像以上

第2部は、最高ファン責任者3名によるアイデア出しです。ホワイトボードの前に3名と進行役が座り、少し離れて社員と協力パートナーたちが見守ります。そもそもファンってだれ? どこで、どうやって売る? SNSでバズらせたいよね。友だちに聞いてきたけど、キシリクリスタルを買ったことのある人は少なかったよ。ひんやりするのはキシリトール層だけど、スッとするのはアメ層のミントの効果。キシリクリスタルにも、スッとしない味もあるよ。などなど、実際に経験したことや、調べてきたことも交えながら、アイデアをどんどん出ていきます。

周りで聞いている社員たちは、しきりにメモをとり、協力パートナーからは、勉強になるな、と声がもれます。3名の話に刺激され、私もアイデアが浮かびました。3名は、珍しい味のキシリクリスタルを食べてみたり、試作品の色に目を輝かせたりしながら、アイデアを出し合います。進行役が上手に導き、わずか30分で、ホワイトボードがうめつくされました。アイデアは極秘事項。自慢したいようなアイデアが、今後、どのように生かされていくのか、どきどきします。

次回は東京、コンセプトシートが宿題です

次回のミーティングは東京で行われます。3名とも、すでに予定がいろいろと入っていて、なかなか日程が決まりません。忙しいにもかかわらず、さらに新しいことに挑戦しようとするなんて、素晴らしいと思いました。奇跡的に予定が合い、ミーティングの日時が決まりました。3名には、次回ミーティングまでに、コンセプトシートを書く宿題が出されました。今日をふまえて、どんな形になるのか、楽しみです。

ミーティングを終えて、なお、盛り上がる

ミーティング終了後に、アカガミ君からみんなに、パンのお土産をいただきました。彼の働くカフェ・ベーカリーのパンです。パンのおいしさを説明するアカガミ君、ほんとに嬉しそうでした。

彩乃さんは、「みんなで話すっていいですね。一人では思いつかないアイデアがどんどん出てきました」と喜んでいました。実は彩乃さん、本当は味の開発をしたかったそうです。でも、味の開発は倍率が高そうだからと、販売責任者に応募。どうしても、このプロジェクトに参加したかったと話してくれました。(メールで春日井製菓の担当者にお伝えしたら、彩乃さんも味の開発に参加できるようになりました。春日井製菓さん、さすがです)

帰りにラボ見学をさせてもらいました。小瓶に入ったさまざまな種類の香料を嗅がせてもらい、大いに盛り上がりました。3名からは、たくさんの質問が飛びだし、社員さんは楽しそうに答えていました。彩乃さんは、これまでにも他社の商品開発に携わったことがあるけれど、こんなに裏側まで見せてもらえたのは初めて、と喜んでいました。

いつまでも開発室にいたいくらいでしたが、タクシーが到着。アカガミ君、あかねさん、彩乃さんと社員1名がタクシーに乗り込み、名古屋駅新幹線口へ出発しました。手を振り見送っていた社員さんは、タクシーが見えなくなると「あぁ、緊張したー!」と笑いながら脱力していました。

楽しくて、真剣で、面白くて、一生懸命。どんな発言をしても、それいいね!と受け止め、すごいね!と共感する空気感が、素敵だなと思いました。想像も出来ないようなキシリクリスタルが誕生し、今までにないような売り方ができそうな予感がします。今後は、開発サポーター30名も加わり、さらにパワーアップ。楽しみです!

田本雅子

この記事で使われた商品

キシリクリスタル ミルクミントのど飴

キシリトールをキャンディでサンドすることで最初から最後まで冷涼感が味わえるノンシュガーキャンディです。ミルクとミントのすっきりとしたおいしさを楽しめます。

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