Kasugai春日井製菓株式会社

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敬老の日 グリーン豆

敬老の日はお手軽抹茶とグリーン豆でおもてなし

あっという間に夏が過ぎ去り、9月なった途端に急に肌寒くなりましたね。
もうすぐ敬老の日。
皆さんはどんなふうに人生の先輩方に感謝の気持ちを伝えますか?

まもなく古希を迎える私の母は
とってもアクティブで、毎日予定もぎっしり。
両親の介護もしながら、仕事も続けていて
その合間でジャズピアノを習ったり、ジムに行ったり、孫のお世話までしてくれる…
バイタリティのかたまりのような女性です。

いわゆるスープの冷めない距離に住んでいることもあり、
「いつもありがとう」、「これからも元気でいてね」と感謝の気持ちを伝えたくても
その一言を発するのが照れくさいもので…。

今年の敬老の日は、いつものほっとひと息つく時間に、
ちょっぴり特別感のある抹茶を点ててみようかなと思っています。

理由は二つ。

昔働いていた日本料理の店の女将さんが
時折、「今日もお疲れ様、ありがとうね。」と、ささっとテーブルでお茶を点ててくれることがあって
そのさりげないふるまいに憧れがあったこと。

二つ目は、母との思い出。
母は京都が大好きで、私が実家に居た頃は母娘2人で旅行に行っていました。
定宿から歩いて行けるところに、一保堂茶舗という老舗茶店があり、
その喫茶室には何度も足を運びました。

店員さんに教えてもらいながら、茶筅を使って自分でお茶を点てるのですが
シャカシャカシャカ…と抹茶を溶いていく瞬間は
茶道のことが全く分からない素人でも
特別な時間に感じられたのを覚えています。

憧れや思い出に浸りながら、感謝の気持ちを込めてお茶を点ててみようかな…と思い立ったが吉日。
素人なので上手くできるかわからないけれど・・・、まずは予行練習。

「まぁ、ちょっとお茶の一杯でも飲んでいってよ」と
普段の延長で、気軽に楽しみたいので
選んだのはスーパーで売っている1袋数百円の抹茶。
お茶を点てるのも、家にある道具で。

茶筅がなければ、ミニサイズのホイッパーを使えばいいし、
ちょうどいいサイズの茶碗がなければ、カフェオレボウルやマグカップだっていいじゃない。
肩ひじ張らず、「気持ちを込めた一杯」が大切なのだから。

そしてお茶請けには、いつものグリーン豆。

グリーン豆の油味との相性抜群で
見よう見まねで点ててみた抹茶が、まるでごちそうのよう。

エスプレッソを飲むように、
少しずつ、抹茶を飲んでは
グリーン豆をひと粒、ふた粒…
うーん、なんて最高な組合わせ!

おつまみ用に常備しているグリーン豆は、
この日からお茶請けとしてもスタメンを張れる存在に。

喫茶店のコーヒーに添えられた豆菓子のように、
カレーに添えられた福神漬けのように、
クリームソーダに添えられた真っ赤なチェリーのように・・・
「抹茶のお茶請けはグリーン豆だー!!」と声を大にして言いたい。

お茶を点ててみるのも、流儀や作法を知らない素人がやってはいけない気がしていたけれど、
家にあるものでチャチャっとやってみると、なかなか楽しいものです。
もてなす方もそうだけれども、
もてなされるほうも、これくらいの力の抜け加減が心地よいのではないでしょうか。

華美でなく、簡素に。でも、心を込めたおもてなし。
頑張りすぎず、気軽に、気楽に。

素直に言葉で伝えられる子どもの頃に戻れたらいいのにな・・・とは思うけれど

私は、私のやり方で、今年の敬老の日は感謝の気持ちを届けようと思います。

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おいしさと栄養
サクサクえんどう豆スナック!

えんどう豆をまるごと使用し、香りのよいサクッとした軽い食感に仕上げました。
豆のおいしさを引き立てるロレーヌ産岩塩を使用した、豆の旨みや甘みを感じる味わい。

わたなべさやか

季節の手づくりをたのしむことをテーマにした料理教室「ORIORI」を主宰。
10年間勤続したアパレル企業では日本各地に出向き、服やモノを通して文化を発信するライフスタイルショップの開発に携わる。その後、日本料理教室のアシスタントを経て、日本橋に日本酒とおばんざいの店を立ち上げ、初代女将となる。
現在は教室、執筆を通じて発酵食を中心とした日本の食文化を伝える活動に取り組む。