おかしな会社見学おかしな職場見学おかしな実験室 室長/原 智彦
おかしなかすがい社員
03おかしな実験室 室長原 智彦
面白い仕事はつくれる!

セイカ
「おかしな職場見学」にやってまいりました!
春日井製菓で活躍する社員さんに突撃インタビュー!
記念すべき1人目の社員はこの方!
原
原智彦(はらともひこ)です!
春日井製菓の「おかしな実験室」という部署の室長をやっています!
セイカ
おかしな実験室?何を実験してるんですか?
原
「おかしな実験」をしています!
セイカ・グミ
おかしな実験?
「愛してる!」と言ってもらえる実験を
原
「おかしな実験」を通して、春日井製菓の仲間を増やす仕事をしています。
セイカ
商品開発の実験ではなく、仲間をつくるのがメインのお仕事なんですか?
原
そうです!
「春日井製菓と何か楽しいことをやりたい!」と言ってくださる方々を増やす仕事です。

原
この図の「愛してくれてる方」というのは、
当社のお菓子を愛してくれていることに留まらず、
春日井製菓と一緒に世の中を明るくしよう!と肩を組んでくださる方々のことです。
セイカ
「愛している」・・・
単にお菓子が「好き」ってよりも難しそうですね。
原
春日井製菓の経営理念は「おいしくて、安心して多くの人々に愛され続けるお菓子作り」なんです。
そのため、僕らの部署は、この理念を実現するために、お菓子と、おもしろ“おかし”いことを通して、
多くの人々を喜んでいただけるように、様々な方策を実験しています。
セイカ
「お菓子」とおもしろ「おかしい」をかけて「おかしな実験」なんですね!
社内の妄想家たちが集まった異端の部署「おかしな実験室」
セイカ
ではおかしな実験室の成り立ちや業務内容を教えてください。
原
僕は2018年9月にこの春日井製菓に転職しました。
当初は、東京に新設されたマーケティング部で広報や広告の仕事をしていたんですが、
2022年2月にネタづくり・仲間づくり・きっかけづくりに特化した部署として「おかしな実験室(おか験)」を立ち上げました。
「面白くてワクワクする実験的な試みで、人と商品を人気者にしながら社会と会社を明るくする」部署です。
セイカ
明確でわかりやすいです!
原
僕は、外資系出身でついアサインとかアグリーとかカタカナを使いがちなので(笑)。
社内資料は、皆にわかる言葉を使うよう意識しました。
そして、求めるメンバー像は、「サービス精神と向上心が旺盛で、明るく元気な妄想家」
社内公募したら妄想家が集まりました(笑)。
セイカ
社内公募ですか!
原
活動スローガンは「かすがって、あなたの成果になる」です。
関わる人にも成果をもたらすことで、結果的に会社も成長できると思うんです。
グミ
「かすがって」って?どういう意味なんですか?
原
ことわざの「子はかすがい」は「子は鎹(かすがい)」と書きます。
家を建てる時とか、縦と横の柱を繋ぐために打ち込む、コの字型のクギです。
例えば初対面同志のちょっと緊張するような雰囲気の商談を思い描いてみてください。
名刺交換の時に『つぶグミ』を一緒に渡したり、その部屋にお菓子が置いてあったりすると、
緊張が解けて笑いが起きて会話が弾んだり、アイデアが出やすくなったり、後々まで覚えてもらえる確率が高まります。
お菓子をそんな風に使ってみると、相手との距離が縮まったりします。
それも一つの成果だと思っています。
セイカ
その場面、ほっこりしますね〜。
グミ
なるほど、「かすがってる」ってそういうことなんですね。
そして、春日井製菓の「かすがい」をかけている・・
原
そうそう。一生懸命に作った商品が一人でも多くの人に愛されるようにする。
値段を下げるとか、パッケージデザインを工夫するとか、スーパーとかコンビニの
売場を目立つようにするとか、広告とか広報をがんばるとか・・・
そういう手法はいくらでもあるけど、
例えば広告に起用したアイドルが好きで商品を買ってくれていたお客さんは、
アイドルとの契約が切れて、広告に出なくなったら買ってくれなくなる可能性が高い。
それは商品ではなくアイドルを愛していただけだから。
グミ
身に覚えがありすぎる!
原
春日井製菓は他の企業に比べてCMなどの広告宣伝にお金を使うより、
少しでもおいしく、ひと粒でも多くすることにお金を使おうと考える会社だったので、
他社さんとは違うやり方で「愛され続ける」ことをめざしました。
セイカ
愛され続ける・・・具体的にはどんなことをしたんですか?
原
「知っている」よりも、「体験した」の方が心に残る度合は絶大なので、体験型イベントに注力しています。
人と人が、かすがう楽しさと春日井製菓の商品のおいしさを体験できる2時間半のトークイベント「スナックかすがい」や、
うちのお菓子を使った料理でプロが競い合う「おかしなメニューコンテスト」、
多業種の企業がかすがって、愛知の皆さんに面白い学びを提供する「おかしなサマースクール」が柱です。
いろいろなイベントで出会った方々ってそれっきりになりがちなのですが、関係が続くように、
愛知県春日井市でグリーン豆の素材であるえんどう豆を種から育てる「おかしな実験農場」を運営したりしています。

セイカ
もうお菓子屋さんじゃないですね!
たくさんのイベントや企画を考えているんですね!
原
「春日井製菓となら面白いことができそう!」と言ってくれる仲間が増えて、
自分だけだとできなかったことができたり、毎日がちょっと幸せになったらいいなと思ってます。
仕事は尊敬できる人としたい!
セイカ
原さんの春日井製菓愛、すごいですね!
入社されたきっかけはなんだったんですか?
原
僕の父はその昔メンズ服のデザイナーで、姉が広告会社のコピーライターだった影響も大きかったようで、
クリエイティブな仕事がしたいと思い、大学卒業後は広告代理店で働きました。
2つが日本企業、3つ目がアメリカの広告会社の日本支社。
外資の広告会社で「ブランドのために働く!」って叩き込まれたら、代理側じゃなくて自分でブランドを育てたくなり、
食べることが好きだったので、パン屋さんでマーケティングをやろうと転職しました。
そこから皆さんが知ってるドーナツ屋さんやラーメン屋さんやコーヒー屋さんに転職して、
商品や人を好きになってもらえるような仕掛けをする仕事をしていました。
セイカ
そしてお菓子の会社に転職されたのですね。
なぜ春日井製菓に?
原
当時の社長、つまり今の会長の「自分と違う考えの人と働きたい」という言葉に感銘を受けたからです。
「私の考えに従え」と言うトップが多い中で、こういうことを本当に思っている経営者が
いたことにビックリで。
仕事は尊敬できる人としたいじゃないですか。
なので春日井製菓に転職して、今に至ります。
おか験室長のプライベートとは!?
セイカ
これまでは原さんのお仕事をメインにお話を聞いていたのですが、原さん個人のお話をお伺いしていいですか?
原
どうぞどうぞ。
セイカ
原さんはいつも帽子と眼鏡がおしゃれですが、コレクションしてたりするんですか?
原
帽子はカチューシャみたいなもので・・・
僕天然パーマなんですよ。
前髪がおでこや目にかかるのが嫌で帽子を被ってます。
セイカ・グミ
(笑)
セイカ
趣味は?
原
犬と料理と旅です。

セイカ・グミ
かわいい〜〜!!同じ天パですね!
仕事は面白くないなんて、誰が決めた!?
セイカ
最後に原さんの夢を教えてください。
原
「世の中をちょっと面白くする。」が僕の夢です。これまでの様々な企業での勤務経験で、
仕事を面白くないものと思ってる人が世の中にはすごく多いんだな、というのを感じているんです。
確かに企業活動だから、やるからには成果を出さないといけないですが、
多くの人が成果イコール売上だけだと思ってるんですよ。
セイカ
確かに会社に属していると、自分のお金のためだけに働いたり、売上ばかりを重要視してしまいますね。
原
“成果”とは、その企業の理念の実現です。
春日井製菓では「おいしくて、安心して多くの人々に愛され続けるお菓子作り」を叶えること。
愛され続けていれば売上は上がり続けますよね?
愛されるまでにある4つの段階を上がることも成果。
その仕事で自分や仲間や相手が成長することも成果。
あなたと仕事がしたい!って取引先が増えて新しい商流が生まれたり、仕入れ価格が下がるのも、
以前より早く納品されるのも立派な成果です。
仕事はつまらないものだから、自分らしさなんて押し殺してやり過ごそう。っていう人たちが減って
仕事で自分の本領を発揮して、あぁ仕事って面白いな!面白くできるんだな!って笑う人が増えて、
世の中をちょっと面白くすることが僕の夢です。

セイカ
「成果」と「製菓」をかけてるんですね!驚 私の名前も「セイカ・・・」
おかしな実験室のことが知れただけでなく、「仕事をどうしたら面白くするのか、面白くできるのか」まで聞くことができて、
わくわくしました!
グミ
春日井製菓の仕事に対する風通しの良さを感じました!
仕事っていろんな考え方があるんだなと勉強にもなりました。


