Kasugai

第二回 黒あめバトンキャンペーン 深くてやさしいエピソード受賞作発表

特賞

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ジャムパンとクリームパン応募者:脇本harukuさん / 監修絵本作家:まるやま なお

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まるやま なお

イラストレーター、絵本作家。
「なにになるのマカロニさん」が第2回絵本出版賞大賞を受賞。「おおきくなりすぎちゃったじゃがくん」「ピッポときっぷ」など、数多くの絵本作品を手掛けている。その他、イラストレーターとしても活躍中。

まるやま なお

イラストレーター、絵本作家。
「なにになるのマカロニさん」が第2回絵本出版賞大賞を受賞。「おおきくなりすぎちゃったじゃがくん」「ピッポときっぷ」など、数多くの絵本作品を手掛けている。その他、イラストレーターとしても活躍中。

原作者 脇本harukuさんの受賞コメント

幼いころの原初体験に近い思い出を手繰って書きました。
TV番組「はじめてのおつかい」を観るたびに、よみがえっていたエピソードです。
まるやま先生のイラストのおかげで、おばあさんと再会できた気分です。
絵本になって、当時のノスタルジーに、じんわり浸ることができました。
そういえば、クリームパン、しばらく食べてないな~。
まるやま先生、心からありがとうございます!

応募時の400字エピソード

タイトル:ジャムパンとクリームパン

山に棲んでいた僕は、一人で買い物することに憧れ、やっと小学校入学直前、母からいわれて麓までパンを買いにいきました。ドキドキしながら、「ひとつだけ買っていいよ」といわれた菓子パンを、残りひとつずつになったジャムパンかクリームパンかに迷い、ジャムパンに決めたときです。
「ジャムパンください」
おばあさんの声。
「最後のひとつ。よかったですね」
店主が微笑みました。
「グワァァ!」
僕の大きな声。
おばあさんと店主は、驚いて僕を見ました。
「ひとりでお買い物、えらいね」
おばあさんは、僕の頭をグリグリ。
号泣に変わる僕の声。おばあさんは、ジャムパンが原因だとやっとわかりました。
僕は、クリームパンを買って店を出ます。おばあさんが立っています。
「半分こ」
ジャムパンをちぎって半分くれました。
「また遊びにおいで」
農家を指さし去りました。

ジャムパン、僕のが、かなり大きかった。

絵本作家のまるやまさんより

他の方のお話を絵本にするのは初めてだったのですが、
とても微笑ましく楽しいお話で絵本を描かしてもらうのが楽しみでした。
当選者の方からさらに詳しいお話でパンを選ぶ時の心境やおばあさんについてお聞きして
さらにこのエピソードをたくさんの人に読んでもらいたいと思いました。
大人の方も子供の頃を思い出しながら一生懸命だから感情豊かなそうすけ君とクリームパンを全部じゃなくて”大きな半分”をあげる粋なおばあさんの優しさにふれてもらえると嬉しいです。

受賞作一覧

かさのたび

入院をしているお友達をお見舞いした帰り道、突然振り出した雨に主人公のアナは大慌て。そんなアナに見ず知らずのおばさんが「返さなくても良いからね」そう言って1本の赤い傘を差し出してくれました。
お友達のお見舞いで少し悲しい気持ちだったアナをそっと優しく包んでくれた赤い傘。この傘の優しさの連鎖がアナの心をあたたかくしてくれます。

ジャムパンとクリームパン

いつもママと行く大好きなパン屋さんへ、はじめて1人でおつかいへ行くことになったそうすけくん。
いつもママとくる パン屋さんも、ひとりでくるといつもと違う空間に思えるほど。少しドキドキしながらもママに言われた食パンを買うことができて、少し大人になった気分。
ママから「好きなパン買っていいよ」と言われたことを思い出して、大好きなジャムパンとクリームパンで悩むそうすけくん。悩んだ末に選んだパンだったけど、見ず知らずのおばあさんがタッチの差で買ってしまい、そうすけくんはショックを隠せません。そんなそうすけくんに気が付いたおばあさんがとった行動とは…。

おかえしだよ

ある日、ちいさいひとが家にやってきた。突然現れたちいさいひとに戸惑いながらも、一緒に眠ったり、時にはしっぽを捕まれることもあった。どんどんちいさいひとは大きくなって、そのちいさいひとは僕より大きくなっていき、ボールを投げてくれたり、お世話をしてくれるようになりました。

いす

ある年のお正月、突然妻が倒れた。病院での入院生活の中、話すことが難しい妻との会話は50音が書かれたノート。それでも妻と過ごす時間はとても楽しくてにぎやかな時間。ある日、自分で字を書きたいと言う妻が一生懸命書いた文字、それは「いす」という2文字だった。最初訳が分からなかったが、妻の視線の先にはまるい椅子が1脚。自分自身の方が辛いはずなのに、笑顔で椅子に座るように促す気遣いを忘れない妻。しかし、その2文字が妻の最後の文字となってしまった。そんな妻が残した「いす」という2文字に癒され励まされている主人公の心情を綴った物語。