Kasugai

第二回 黒あめバトンキャンペーン 深くてやさしいエピソード受賞作発表

特賞

特賞

かさのたび応募者:あーちゃんさん / 監修絵本作家:落合 久恵

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落合 久恵

絵本作家・イラストレーター。第1回ライトアート大賞部門賞、第36回JPC部門賞、第3回NOYES絵本コンペ大賞、第3回絵本出版賞最優秀賞。多数グループ展にも参加。自然を愛し、4年間、長野県の山間部で暮らす。(2009〜2013 ) 広告と絵本制作の分野で活動する。

落合 久恵

絵本作家・イラストレーター。第1回ライトアート大賞部門賞、第36回JPC部門賞、第3回NOYES絵本コンペ大賞、第3回絵本出版賞最優秀賞。多数グループ展にも参加。自然を愛し、4年間、長野県の山間部で暮らす。(2009〜2013 ) 広告と絵本制作の分野で活動する。

原作者 あーちゃんさんの受賞コメント

落ち込んだ時や辛い時に、人が差し伸べてくれる優しさがもつ力。その凄さや温もりを、初めて実感した経験が病院で傘を貸してもらった時でした。
私にとってこの経験は、「こんな人でありたい」と思う人との出会いで、思い出すだけで心があたたまります。あの時の感情や想いを文章で表現するのが難しかったですが、落合先生が柔らかく、優しい絵の雰囲気や言葉で見事に表現してくださいました。この素敵な絵本を心の糧に、優しさのバトンを繋げていきたいです。絵本作成に関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。

応募時の400字エピソード

タイトル:傘の旅

「えーすごい雨だ」
お昼過ぎまでの晴天が嘘だったかのように、雨が降っている。
「傘持ってきてないよ、どうしよう」
隣にいる友達が困った表情を浮かべる。
「私、家近いから、この傘使っていいよ」
と言って、友達に傘を渡し、走って帰った。

次の日。友達が申し訳なさように私の元へ来て、
「バス停で妊婦さんと子供が傘がなくて困ってて、思わず、貸しちゃった。だから、あの傘返ってこないと思う」と言った。
「本当にごめんね。」
と友達は続けた。友達は私が怒ると思ったのだろう。けれど、私は怒るどころか幸せな気持ちになった。
「あの傘ね、実は私が中学生の時に、お見舞いの帰り、土砂降りになっていて、病院の入り口で困っていたら、知らないおばちゃんに「返さなくていいから、使いなさい」って渡された傘なの。雨で困っている人を助けるのがあの傘の本望だよ」

一人一人の優しさで旅を続ける傘。今はどこにいるのだろうか。

絵本作家の落合さんより

私にとって、当選された方のエピソードをもとに、絵本を作るのは初めての経験でした。
ZOOMで当選者の方にインタビューをし、400字では伝えきれなかった背景などをお聞きすることができました。
お話をふくらませていく過程はとても楽しい時間でした。
絵本と合わせて、ぜひ当選者の方のエピソードをお読みください。ありがとうございました。

受賞作一覧

かさのたび

入院をしているお友達をお見舞いした帰り道、突然振り出した雨に主人公のアナは大慌て。そんなアナに見ず知らずのおばさんが「返さなくても良いからね」そう言って1本の赤い傘を差し出してくれました。
お友達のお見舞いで少し悲しい気持ちだったアナをそっと優しく包んでくれた赤い傘。この傘の優しさの連鎖がアナの心をあたたかくしてくれます。

ジャムパンとクリームパン

いつもママと行く大好きなパン屋さんへ、はじめて1人でおつかいへ行くことになったそうすけくん。
いつもママとくる パン屋さんも、ひとりでくるといつもと違う空間に思えるほど。少しドキドキしながらもママに言われた食パンを買うことができて、少し大人になった気分。
ママから「好きなパン買っていいよ」と言われたことを思い出して、大好きなジャムパンとクリームパンで悩むそうすけくん。悩んだ末に選んだパンだったけど、見ず知らずのおばあさんがタッチの差で買ってしまい、そうすけくんはショックを隠せません。そんなそうすけくんに気が付いたおばあさんがとった行動とは…。

おかえしだよ

ある日、ちいさいひとが家にやってきた。突然現れたちいさいひとに戸惑いながらも、一緒に眠ったり、時にはしっぽを捕まれることもあった。どんどんちいさいひとは大きくなって、そのちいさいひとは僕より大きくなっていき、ボールを投げてくれたり、お世話をしてくれるようになりました。

いす

ある年のお正月、突然妻が倒れた。病院での入院生活の中、話すことが難しい妻との会話は50音が書かれたノート。それでも妻と過ごす時間はとても楽しくてにぎやかな時間。ある日、自分で字を書きたいと言う妻が一生懸命書いた文字、それは「いす」という2文字だった。最初訳が分からなかったが、妻の視線の先にはまるい椅子が1脚。自分自身の方が辛いはずなのに、笑顔で椅子に座るように促す気遣いを忘れない妻。しかし、その2文字が妻の最後の文字となってしまった。そんな妻が残した「いす」という2文字に癒され励まされている主人公の心情を綴った物語。